「ほら、来たぞ」 拓哉にそう言われて顔を上げると、 美咲ちゃんに手を引っ張られながらこっちに小走りで向かってくるすずが居た。 「お待たせ!」 すずだ。 水色だ。 金魚が描かれた綺麗な浴衣だ。 いつもは下ろしてる髪も、今日は結んでる。 髪飾りもゆらゆらしてて……、 なんか、俺…、 ずっと見てられるかも。 「見とれすぎ」 「っ!」 拓哉に耳元でそう言われ、我に返る。