ズボラ女子が恋をした場合。



― 遥斗side ―


俺はさっき、俺の目の前で、
真っ直ぐに俺の目を見つめる、
世間で俗に言うイケメンのあいつが、

嫌いだ。



あいつも気にくわないけど、
顔を真っ赤にして、下にうつむいて、俺の腕を引っ張りながら大股で歩いてるすずのことは、…もっと気にくわない。



一目惚れなんて、俺はそんなこと信じない。

だいたい、いつもそんな隙だらけだから、あんな変なやつに付け込まれるんだよ。




『俺は本気だよ』

そう、嘘をついてる時でも、目をそらさないとことか、本当に気にくわない。

まるで…、
本当にすずのことが好きな目をしてるとことか。





「なぁ」
「…っ」
「おいっ」
「…」