茉莉ちゃんとバイバイして、帰りの電車を待っている、なう。
(なうってマジ古いんですけどー、なんて言わせない)。
私の魅力。
茉莉ちゃんはそう言ってくれたけど、
「んー…」
……難しい。
「偶然だね。やっぱり運命?」
横からひょこっと整った顔がこちらを覗きこんでいる。
「日向!!」
「どうもこんにちは日向です。ご一緒してもよろしいかしら?」
いたずらっ子みたく笑って、日向は私の横に並んだ。
「もっ、もちろん」
なんだかこんなにも偶然が重なるとむしろ怖い。
けどイケメンを拝めるのはやはり嬉しいです。はい。
「やったね。
今日は終業式だから部活がなくて、友達とごはん食べ終わってこれから帰ろうかなとしてるとこ。鈴菜ちゃんは?」
「私もちょうど友達とごはん食べて、これから帰ろうかなって」
「じゃぁお互い暇なんだ」
「あはは、そうだね」
「じゃぁ」
私のシャツの裾を少し引っ張って、
「デート、しよっか」
日向は耳元でそう言った。


