「いやいや、それは、もう本当にない、絶対ない。あいつは私のことなんて女子として見てないよ、もう人間として見てるかどうかも怪しいレベル…」
ぶんぶん頭を左右に振り回しながらそう言うと、茉莉ちゃんは不思議そうな顔をした。
「そうなの?いつも一緒に居るから、てっきりお付き合いをしてるのかと」
「そうなのか…、それはなんだか、申し訳ないな」
「申し訳ない?どうして?」
茉莉ちゃんがそう思うっていうことは、他にももしかしたら思ってる女の子も居るっていうことになるんだよね?
「んー、なんというか、私は幼馴染だから、小さい頃から遥斗の隣に居るのが当たり前になってるけど、もし、幼馴染じゃなかったら、きっと遥斗とは友達になれてないと思うからさ」
うん、これは本当に思ってるんだよね…。
「あいつ、なんだかんだ優しいし、顔もかっこいいし、女の子にモテモテだからねー。私みたいながさつな女じゃぁ正直釣り合わないっていうか…」
「そんなことないです!!!」
「!!!!」
茉莉ちゃんは私の手をぎゅっとつかみ、力強くそう言った。
「鈴菜ちゃんは自分の魅力に気づいていないだけ!本当はすごく可愛いし美人さんなのにどうしてそんなに自己評価が低いの??」
眉間にしわを寄せながら茉莉ちゃんは少し怒っている。
「えっ、と…」
「はっ、私ってばごめんなさい、つい強く言葉を発してしまいました…。でも、本当にもったいないです、鈴菜ちゃんには早くご自身の魅力に気づいてほしいのです…」


