「なるほどー、会場の皆さん聞きましたかー?しっかりメモを取っておいてくださいねー!さぁ次の質問、これね、ダントツで多かったんだけど、ずばり、彼女は居ますか?」
彼女有無の確認も来たーーーー!!!
「えっと…、…居ません」
この答えに会場の女子が一気に反応を見せる。
「立候補します!!」
「私も!!」
なんて声も聞こえてくる。
「はいはい皆さん落ち着いてくださいねー!いや、それはびっくり、じゃぁ、好きな人も居ないってこと??」
「いや、…好きな人は居ます」
黄色い悲鳴が聞こえる。
「え、もしかしてこの学校の中だったりする?」
「……。」
遥斗、なんで……。
マイクを握りしめたまま、遥斗は私をまっすぐ見つめていた。


