「今年のミスター東は…………」
ドラムロールが長く感じる。
もうここまで来たら本当、1位になってくれ!!
「推薦枠の木島遥斗くんです!!!!」
「「「きゃーーーーっ!!!」」」
「「「木島くーん!!!」」」
「えっ!?」
えっ、待て待て。
いつの間に応援団できてたの!?
「やばっ!!!」
「さすが俺たちの遥斗くん!!!」
隣の美咲と拓哉もすごく興奮してる。
「えっ、すっ、すごい!!」
やっと我に返って、ステージの上の遥斗を見つめると、
「え、俺?」
って戸惑いながら前に立たされていた。
司会である委員長から花束を渡された遥斗と目が合って、
「おめでと」
と小さくつぶやくと、遥斗は少し照れたような笑顔を見せてくれた。
やば、キュンとした。
何今の、ずるい……。
「では、1位の木島くんにインタビューを行います。まず、今の心境を教えてください」
「「「木島くーん!!おめでとうーー!!」」」
「はーい応援団の皆さんは少し落ち着いてくださいねー、では木島くんどうぞ」
委員長のツッコミに会場内がドっと笑いに包まれた。


