ズボラ女子が恋をした場合。




発表までは軽音部のライブだ。

みんなノリノリになってて、すごく盛り上がってる。



「ほら、すず、楽しまないと!」
「もうっ!!ほんとに!!」


あぁ、遥斗の順位は気になるけど、もやもやしたってしょうがない。
この一瞬一瞬をしっかり楽しまないと!



軽音部のおかげで会場の盛り上がりは最高潮だ。


そろそろだ……。

そう思った時、会場が真っ暗になり、
パッとステージにスポットライトが点いた。



「皆さーーん!盛り上がってますかーーーー!?」

この司会を務めるのは文化祭実行委員長と聞いた。
マイクを持った委員長もなかなかのイケメンである。


「「「きゃーーーーっ!!」」」

「大変長らくお待たせいたしましたーー!!!これより、ミスター東の候補者の皆さんにご登場いただきます!!皆さん、盛大な拍手でお迎えくださーーい!!」

司会プロか、盛り上げるプロかっ!!



軽音部のノリアゲBGMに合わせて、順番に登場してくるイケメンたち。

その列の最後に、

「あっ」

遥斗が居た。