「ありがとう、いただきます」
口にイチゴの甘みが広がる。
「んーっ、おいしいっ」
「よかった、こっちのも一口食べる?」
「え、いいの?」
「どうぞ?」
日向が差し出してくるアイスをスプーンですくって口に入れると、少しだけ苦みのあるカフェオレの味が口に広がった。
「おいしいねっ」
「うん、そうだね」
日向と会うのは、前回の公園ぶりだった。
次会う時はもう少しテンパるかなと思っていたけど、その逆で、意外と冷静な自分が居た。
「鈴菜ちゃんに聞いてもいい?」
「ん?」
「木島くんのこと好きだって、どうして気づいたの?」
日向はそう言って、アイスを一口食べる。
「んー……」
私も、正直分からない。
でも、たぶん、
「ずっと昔から、好きだったんだと思う。ただ、それを認めるのが怖かったんだと思う」
今になって、こう思うようになった。


