―日向side―
「ごめんね、お待たせ」
少しだけ息が上がってる。
今日に限って部活がちょっと長引いた。
「ううん、ごめんね、部活帰りで疲れてるのに」
鈴菜ちゃんは俺を見つけてブランコから立ち上がる。
どうやら今日は体育祭だったらしい。
「鈴菜ちゃんこそ、体育祭終わりで疲れてるでしょ」
珍しく鈴菜ちゃんの方から連絡がきたかと思えば、部活帰り時間があるかと聞かれた。
部活終わる時間も読めなかったから、鈴菜ちゃんの家の近くの公園で会うことになった。
「……ここ、赤くなってる」
少し赤くなった鈴菜ちゃんの頬に触れると、
「あっ、ちょっと日焼けしたみたい」
少し俺から距離を取る。
「そんな距離取らなくても、俺、取って食ったりしないよ?なんか、傷ついちゃうなー」
なんてケラケラ笑っていたら、鈴菜ちゃんは少し困ったように笑った。


