ズボラ女子が恋をした場合。




少しだけ私を離すと、

「……好きだ」

まっすぐ私を見つめる遥斗。



自分の心臓の音がどんどん早くなっていく。
遥斗から目を離せない。


遥斗の顔が少し、少しずつ近づいてくる。



「……っ」


―――キス……。



ぎゅっと目を瞑ると、予想していた場所とは異なる場所に、

ちゅっ

柔らかい感触がした。



「……いや?」

遥斗は頭を傾げながら、今までに聞いたことがないくらい優しい声でそう聞く。



自分でも不思議。



頭を振って見せると、遥斗はホッとしたかのような笑顔を見せ、

「……よかった」

再び私を抱きしめる。



……全然いやじゃなかった。
むしろ、おでこだったことが少し残念にさえ思う。



私……、遥斗のこと……。