一緒にゴールテープを切ると、一気に汗が体から噴き出る。
「っはぁ、っはぁ……」
「おしっ、一位だ!!」
横で喜びながら審査員にメモを見せる遥斗。
その間に、続々と出場者がゴールをする。
審査員はメモを見たあと、チラッとこちらを見て、
「遥斗、一位おめでと」
ニヤニヤしながら肘で遥斗の肩をつつく。
「ったく、焦ったわ」
遥斗は少し照れ臭そうに笑って、
「ごめんないきなり走らせて、大丈夫か?」
私の顔を覗き込む。
ぜーはーと呼吸をする私と違って、全然息が上がってない遥斗。
「本当…、びっくりしてスマホ落としそうになったんだから……」
運動不足を実感したわ……。
「それで……?」
「え?」
「メモ、なんだったの??」
「……。」


