ズボラ女子が恋をした場合。




「木島くんは次のレースですね」

茉莉ちゃんがそう言うと、


「あっ、本当だ。すず、写真撮ってあげなよいっぱい」

美咲は私が持っていたスマホを指さす。



「うーん……、そうだね」

喜びそうだから、いっぱい撮ってあげようかな。



一列目のレースが終わって、遥斗はスタートラインに着く。

ムービーモードにして、遥斗にカメラを向ける。



「「「木島くーん、頑張ってー!!」」」

隣に並んでいた男子と話をしていた遥斗は女子の黄色い声援を受けて、まんざらでもなさそうな顔をしてる。


さすがモテモテだなぁ…、
ありゃファンクラブができるのも時間の問題だな。



「位置についてー、……よーい」


ピストルの音が響く。