運動が苦手な私と美咲は応援メインだ。
「茉莉ちゃん!こっちこっち!」
きょろきょろしていた茉莉ちゃんに手を振ると、嬉しそうな顔でこちらへ走ってくる。
もう走ってる姿まで可愛いってなんなのよー!?
ちょっとオネエ口調が移ってきたじゃないのよ。
「さっきの玉入れ見てました、すずちゃんがぴょこぴょこ飛んでる姿がすごく可愛かったです!」
両手を胸の前で小さく握る茉莉ちゃん。
「おっ、やっとすず呼びに慣れてきたね?あたしも可愛かったでしょ?」
美咲はそう言うと、
「はいっ、美咲ちゃんも可愛かったです!」
茉莉ちゃんは満面な笑顔を浮かべた。
何度か美咲と茉莉ちゃんと三人で放課後、寄り道をしたことがある。
この二人といると本当眼福。視力が上がりそうな気がする。
「あっ、障害物競争が始まるよ!」
美咲の言葉につられスタートラインに目を向けると、レースが始まろうとしていた。


