ズボラ女子が恋をした場合。




日向は顔を上げて、私を見つけた瞬間、
ほっとしたかのような笑顔を見せて、手を小さく振る。

と同時に、日向に向けられていた視線が私へと移る。



突き刺さる視線を感じながら急いで日向の側へ駆け寄ると、日向はイヤホンを外しながら、

「ごめんね、急に」

と、少し申し訳なさそうにそう言った。



「あっ、ううん!どうしたの?」
「これから帰り?」

そう言って頭を傾げる日向。



うん、と頷いて見せると、

「一緒に帰ろう」
嬉しそうな笑顔が返ってきた。



「もしかして、それで、わざわざお迎えに来てくれたの?」

「うん、早く顔が見たかったから」



あぁ……、なんだそれ、ずるい。
ポッと自分の顔が熱くなるのを感じた。

うわぁー…、私、今顔真っ赤だろうなぁ……。



「この後時間ある?」
「うん」

「ラーメン、食べに行かない?」