ズボラ女子が恋をした場合。




隣に立って歩くこともできなかったかもしれない。
一緒に水族館に行くことも、花火に行くこともなかっただろう。



もし幼馴染じゃなかったら、小さい頃から一緒だった時間がなかったら。

きっと、私を好きになることもなかったと、思う。


そんなことを思っていると、なんだか胸のあたりが苦しくなる。



「まぁ本人から直接誰かっていうのは聞いてないからね、あくまでもあたしの推測だけどさ。ただ、例え幼馴染だとしても、その子が魅力的な子だから、遥斗は好きになったんだと思うよ」



……え……?



「だって幼馴染って、確かにいいきっかけだけど、小さい頃から一緒だと、いいところも悪いところも全部見えるし、隠そうとしたって無理な話じゃん」