「らしいねー……。あんだけモテてるのに、それに気づかないというか、気にしてないって言い方の方が合ってるか。
好きな人の気持ちしか見えてないのも、なんか、すごいなぁって感じ。そういうところも好きなんだけどさー」
「めっちゃ好きじゃん、なんか切ないわ。てか、好きな人って誰だろうね?うちの学校の人?」
……心臓の音が外に漏れてしまわないか心配だ。
これは絶対遥斗の話だ。
うちの学校でモテモテの木島くんって、遥斗しかいないよ……
ど、どうしよう……。
「うーん、なんか、なんとなくこの人かなって思う人は居るんだよね」
「え、誰」
「幼馴染で有名な清谷さん」
きたーーーーーーー!!
わっ、私の名前!!!
やばい、やばいよこれ。
完全に出るタイミングを失った、そんなことを思いながら、一人で大パニックに陥る。


