「友達として、もうこのままで居られない、
このままの関係で居たくないって思うからこそ、自然と口からこぼれていくんじゃないのかな」
俺の場合、
すずは幼馴染だったけど、
まぁ、今もそうなんだけど。
このままでは居られないと思った時、
好きっていう言葉が自然と口から出ていた。
「関係が変わるのが怖いって気持ちがすげぇ分かる。でもさ、どっちかがそう思った時には、もう以前の関係は終わってるんだよ、きっと。
好きって気づいた瞬間、その瞬間から変わってるんじゃねぇの?口にしても、しなくても」
「遥斗……」
「とか言って、すっげー怖いけどな。
ただ、人間ってさ、口に出さないと伝わらないことって、結構あると思うよ」
……って俺、何くさいこと言ってんだよ。
実晴はふと立ち上がり、
「遥斗、いい男だねぇ」
こちらを見て、笑ってた。
「なんだよ今更。気づくの遅いっての」
「あたしと付き合う?」
「こら。そうやってすぐ人のことからかうなよ」
そう言うと、実晴はおかしそうにケラケラと笑っていた。
さて、そろそろ休憩終わりかな。
「お互い頑張ろうな」
実晴の頭をポンと撫でて、グランドに向かう。


