ズボラ女子が恋をした場合。




「どんな人?」

そう聞きながらふと横を見ると、
実晴の大きい目がまっすぐこちらを見つめていた。



「なんだよ、そんな見つめんなよ」
そう軽口をたたくと、

「…別にー!!そっちも教えてくれなかったんだから、あたしも教えないよっ」
実晴は俺からフッと目を逸らし、足をぶらぶらさせる。



「でも」
「ん?」


「最近めっちゃ思うの。
気持ちってさ、一度口にしちゃうと、もうどうあがいても取り戻せないなーって。このまま、何も口にしなければ、少なくとも、友達として側には居られる訳だし」


グランドを眺めてるはずだけど、実晴はどこか遠いところを見ているように見えた。



「その気持ち、分かるかも」

俺も、ちょっとそう思ったことはある。



「でも、もう、自分でもコントロールできなくなること、あると思う」
「……え?」