ズボラ女子が恋をした場合。




つくづく自分って単純だなって思った。
すずの気持ちが自分に少しずつ向き始めてるって思うだけで、めちゃくちゃやる気が満ち溢れてくる。



「なんか今日張り切ってるねぇー!」
「あぁ、さんきゅ」

マネージャーの実晴(みはる)からタオルを受け取って、額の汗を拭う。

少し休憩するか。



「はい、スポドリも」
「おお、相変わらずいいタイミング」

実晴は同じ学年で、みんなに気を遣えてさすがマネージャーだと思う。

第一印象はショートカットがすっげー似合う子だなぁって、そう思った気がする。



「なんかいいことあったの?」
「んー?まぁ」

「え、何々?勿体ぶらず教えてよ。好きな子とうまくいったとか?」

突然耳元でそう言われ、思わず顔が熱くなるのを感じた。
……俺、そんなに分かりやすいのかな。