「こんなの、どうすればいいのか分かんなくて。
考えれば考えるほどハマっていって。
ばかだなぁ自分と思いながら、あの日偶然前を歩く姿を見た時には、もう考えるより先に体が動いてた」
これじゃぁただのナンパだと思いながら、
「運命って、信じますか?」
こんな臭いセリフを口にする自分に心底びっくりした。
「俺、あなたに一目惚れしました」
一目惚れなんて都市伝説だと思ってたのに、まさか自分がそうなるとは。
「気づけば、俺は、君にそんな言葉をかけてた」
そう。あの時と同じ顔してる。
大きく潤んだ目。
少し下がった眉尻。
赤く染まった頬。
「鈴菜ちゃん、本当に、好きだよ」
その笑顔も、その声も、その優しい心も、
「俺の彼女になって?」
全部、俺のものにしたい。


