「木島くんって確かサッカー部だったよね」
前に茉莉ちゃんと並んでいる日向は、こちらに振り返って遥斗に話しかける。
茉莉ちゃんは周りの風景をスマホに収めていた。
「…そうです」
「俺もサッカー部だよ。木島くんの話、周りのやつらから聞いたことある。同い年だし、いやじゃなかったら敬語、やめよう?」
日向って、本当、爽やかという表現がよく似合う。
「…まぁ、じゃぁ、敬語なしで」
遥斗…、もしかしたら、
どうやって日向に接したらいいか、分からなくて戸惑ってるのかな?
「遥斗の話聞いたことあるって?」
日向にそう聞くと、
「めっちゃサッカーがうまい人が居るって。しかも、女子からはイケメンって噂も」
そう教えてくれた。
へぇ……、イケメンで他校まで噂が広がるとは、改めてすごいな遥斗。
「そうなんですね、木島くんすごいですね!!」
その話を聞いていた茉莉ちゃんは目をキラキラさせながら遥斗を見る。
「いや…、別に」
おお??珍しく照れていらっしゃるぞ。
そんな遥斗がなんだか可愛くて、思わず一人でにやけてしまった。


