そこから先は、甘くて妖しいでんじゃらすゾーン。【完】


そしてイケメン弁護士の車で喫茶店に送ってもらい自分のベットに横になる。


昨夜はあまり寝れなかったから少し寝ようと思ったけど、目を閉じると浮かんでくるのは陸さんの顔。


陸さん、どうしてるのかな……


決定的な事実を突き付けられたのに、私はまだ、もしかして……なんて自分に都合のいいことばかり考えて往生際が悪い。


だって、納得いかないんだもん。ずっと離れていて兄妹という実感が薄れていたとしても、実の妹だよ?それを知りながら私を抱くなんてことあり得るんだろうか?


一人で悶々としていてもなんの解決にもならない。明日は病院に行こう。陸さんに会って、本当のことを彼の口から聞くんだ。


でも、それを聞いた瞬間、私と陸さんの恋は終わりになるかもしれない。うぅん、確実に終わるよね。


その時、私は冷静で居られるだろうか……


怖い……凄く……怖い。




そして次の日、まだ寝ていた方がいいと止めるユミちゃんを振り切り、陸さんが入院している病院へ向かった。


覚悟を決めたはずなのに、病室のドアの前に立つと足が震えて心臓が高鳴る。


出来るものならここから逃げ出したい。でも、どこに逃げてもなんの解決にもならない。


勇気を振り絞り病室のドアを開けた。すると……


「あれ?」


病室は二人部屋だったけど、この前まで入口側のベットは誰も使っていなかった。でも今日は見知らぬじいちゃんが寝てる。


そのせいか、いつも開けっ放しになってたベットのカーテンが閉められていたんだ。


眠ってるじいちゃんを起こさないように足音を忍ばせ窓側の陸さんのベットに近づきソッとカーテンを開けようとしたら、中から陸さんの声が聞こえてきた。


「―――ソレ、本気で言ってるのか?」


えっ……誰か居るの?