そこから先は、甘くて妖しいでんじゃらすゾーン。【完】


「安心しました。しかし、無理は禁物です。明日までここでゆっくり休んで下さい。今、入院の手続きをしてきましたから」


そんな必要はないとゴネたが、結局イケメン弁護士に押し切られ明日まで入院することになってしまった。


彼は朝までここに居てくれるつもりだったみたいだけど、そんな重病じゃないし大丈夫だからと言って帰ってもらった。


今は一人になり冷静になって考えてみたかったから……


でも、いざ一人になっても何をどう考えればいいのか……だって、もう答えは出ているんだもん。


兄である陸さんを男性として愛することは出来ない。どんなに好きでも、私達が結婚し、子供を産むことは許されない。


だから陸さんは私を拒み続けていたんだ……


だから私を抱く前に『後悔しないか?』って聞いたんだ……


「陸さん……私、後悔してるよ……」


どうしてもっと早くこのことを教えてくれなかったの?陸さんを好きになる前に聞いてたら、こんなに辛い想いしなくて済んだのに……


「陸さんのバカ!大嫌い!」


大嫌いになりたいよ……


その夜は一晩中、流れ出る涙を止めることが出来なかった。



―――次の日


私を迎えに来てくれたのは、イケメン弁護士とユミちゃん。


ユミちゃんはイケメン弁護士から連絡を受け、チビちゃんを保育園に預けた後、急いで来てくれたそうだ。


「もぉ~心配したよー。疲れてたんだね。無理しちゃダメじゃん!」

「すみません……それと、このことは陸さんには言わないで。心配掛けたくないから」

「うん、だね。陸君も入院してるし、黙ってるよ。それより鈴音っちの顔、浮腫んでない?目が腫れてる」


ずっと泣いてたからだなんて言えるはずもなく「うつ伏せで寝てたからかな?」って笑って誤魔化す。