そこから先は、甘くて妖しいでんじゃらすゾーン。【完】


「うん……言ったけど……」


知らなかった……私のお父さんがトメキチじいちゃんの息子だったなんて……


ということは、トメキチじいちゃんは私の本当のじいちゃん?あぁ……だからトメキチじいちゃんは私にあんなに優しかったんだ。


じいちゃんにとって、私は孫だから―――


驚き絶句してる私を見て、社長が慌てだす。


「えっ?えっ?もしかして、鈴音ちゃん知らなかったの?」


コクリと頷くと「ひぃ~!!」と叫んだ社長の額に玉の様な大粒の汗が噴き出してきて、顔面蒼白状態。


「ゴメン……今の聞かなかったことにして?」

「そんなの無理です!ねぇ、社長!もっと詳しい話し聞かせて!社長に聞いたってことは誰にも言わないから!」

「ほ……本当?秘密にしてくる?」

「うんうん!絶対秘密にするから……お願い!」

「でも……いいのかなぁ~」


渋る社長の口を割らす為、私は脅しを掛ける。


「もし教えてくれなかったら、今から島のばあちゃんに電話して社長に聞いたって言うよ」

「あ~ん……それだけは許して~」


というワケで、いとも簡単に私の脅しに屈したヘタレ社長がペラペラ喋り出す。


―――私の両親が付き合いだしたのは、お母さんが中学1年、お父さんが中学3年の頃だった。


間もなくお父さんは高校進学の為、島を出ることになり、お母さんに自分と同じ高校を受験してほしい。待ってるからと告げ島を後にした。


遠距離恋愛になってしまったが、二人の気持ちは変わらず、お母さんはお父さんの行った高校に進学しようとしたんだけど、ばあちゃんが反対したんだ……


「トメキチの息子が行った高校なんて行くな!」そう言って……