そこから先は、甘くて妖しいでんじゃらすゾーン。【完】


「そうだ!お土産があるんだよー!"珍味、マンボウの肝漬け"でもさぁ、鈴音ちゃん来ないから賞味期限切れちゃった」

「……その賞味期限が切れた"珍味、マンボウの肝漬け"を私に食えと?」

「気が向いたら食べて」

「絶対、ヤです!!」


ったく……何を考えてんだか……


「で、ミステリーツアーって、どこに行ってたんですか?」


"珍味、マンボウの肝漬け"をデスクに放り投げ聞いてみたら、社長が「よくぞ聞いてくれました!」と身を乗り出す。


「色々行ったんだけど、最後のオプションで行ったとこがビックリ仰天なとこでさぁ~どこだと思う?」


知るか!そんなの。


「なんと……平島だったんだよー」

「えっ?平島?」

「そうそう!もう随分、帰ってなかったから懐かしくてさぁ~色んな人と会ってきたよ。でね、偶然静香さんにも会って、鈴音ちゃん頑張ってるって言っといたよ~」

「えっ……ばあちゃんに会ったの?」


社長の話しによると、師匠の家に行ったらばあちゃんが居て、三人でお茶したそうだ。師匠と社長は同級生で仲良しだったらしい。


そして社長は、衝撃の事実を私に教えてくれたんだ。


「同級生と言えば、鈴音ちゃんのお母さんの琴音ちゃんとも同級生だったんだよー」

「えぇー!マジ?」

「うん、僕は泣き虫だったから、琴音ちゃんと久美ちゃんに、いつも『男のくせにビービー泣くな!』って怒られてたんだよね~。

あ、久美ちゃんっていうのは、琴音ちゃんちの隣の家のトメキチさんの娘で琴音ちゃんの親友だった子だよ。

おっと、そんなの知ってるよね。久美ちゃんは鈴音ちゃんのお父さんの妹なんだから」


えっ……?私のお父さん?


「……社長……今、お父さんって言ったよね?」