そこから先は、甘くて妖しいでんじゃらすゾーン。【完】


「それ、どういう意味ですか?陸さんの立場ってなんなの?」


イケメン弁護士に詰め寄り問い質すが、彼は無言で頭を抱えたまま動かない。


「もういいです!!」


痺れを切らし立ち上がった私をイケメン弁護士が引き止める。。


「鈴音さんと陸は、愛し合ってはいけないのです。あなたのその恋は、禁断の恋なのですよ」


今に始まったことじゃないけど、彼が言うことは私には理解不能だ。


「なんで私と陸さんの恋が禁断なの?」

「許されない……恋だからです」

「別に許してもらわなくても結構です!!恋愛は自由でしょ?」


大声で怒鳴りイケメン弁護士の手を振り払う。


「もしかして、弁護士先生、私が陸さんのこと好きになったからヤキモチ焼いてんの?だからそんなワケの分かんないこと言って、私と陸さんの仲を裂こうとしてるんだ!」

「自意識過剰ですね」

「はぁ~?誰が自意識過剰なのよ!」

「鈴音さんがです」


もぉ~ムカつくーっ!!怒り爆発だー!!


私はイケメン弁護士に向かって中指を突き立て、キッと睨む。


「そんなに興奮しないで下さい。私は鈴音さんの為を思って言ってるのですから……

いいですか?世の中には、どうにもならないことがあるのです。努力しても願っても、叶わないことが……運命は変えられない。それが定めだからです。

鈴音さんと陸が結ばれることは……一生、ないでしょう」

「えっ……」


力強く語るイケメン弁護士の目は真剣そのもので、その言葉は私の胸に深く突き刺さった。


私と陸さんは、一生、結ばれない……


今まで私の心を支配していた怒りという感情が消滅し、不安という感情が顔を覗かせる。


「なぜ?どうして?」