「宅磨、なんだって?」
「うん、なんか一階の待合室に居るから来てくれって……こっちの都合なんてお構いなしなんだから~」
ブツクサ文句を言いながらスマホをバックに戻してたら、陸さんが急にベットに横になり片手を上げた。
「なんか疲れたから、少し寝るよ。お前は宅磨に送ってもらえ。じゃぁな……」
「あ……」
なんか引っ掛かるモノがあったけど、そう言われたら仕方ない。バックを持ち病室を後にする。
エレベーターで一階に下り、シーンと静まり返った薄暗い待合室を覗くとイケメン弁護士が姿勢を正して椅子に座っていた。
「どうしたんですか?こんなとこに呼び出して……」
声を掛けイケメン弁護士の横に腰を下ろす。
「陸が入院してからずっと、付き添いしてるそうですね?そんなに陸が心配ですか?」
「陸さんは私を庇って刺されたんですよ。付き添うのは当然のことでしょ?」
ったく、そんなことを言う為に、わざわざここまで来たの?
「それだけですか?他に理由はないのですか?」
「……他の理由?」
「そう……例えば、陸を好きだから……とか?」
「ぐっ……」
「陸は否定してましたが、鈴音さんと陸は付き合っているんじゃないですか?」
初めの内は否定していたんだけど、追い詰められ、もうこれ以上誤魔化すのは無理だと判断した私は、あっさり開き直る。
「だ、だったら何よ!別に悪いことしてるワケじゃないでしょ?」
「やはり、そうでしたか……。困ったことになった……」
頭を抱えたイケメン弁護士が大きなため息を漏らす。
「陸のヤツ、何を考えてるんだ……自分の立場を分かっていて鈴音さんに手を出すなんて……」



