うわっ!ヤバい!
また叱られる!と思って身構えたんだけど……振り返ったイケメン弁護士の表情からは怒りは感じられず、なんだか神妙な顔をしていた。
「鈴音……さん」
掠れた声が小さく響き、近づいてきたイケメン弁護士が私の体を抱き締める。
「あっ……」
意表を突かれリアクションに困っていると、更に強く私を抱き締め耳元で囁くように言ったんだ。
「すみません……」
「えっと……どうして弁護士先生が謝るんですか?」
「今朝、太一郎さんから電話があって全て聞きました。あなたを守るのが私の仕事なのに、大事な時に側に居てあげれなかった……」
いやいや、別にそこまで思い詰めなくても……
「気にしないで下さい。陸さんが守ってくれましたから……」
そう言って陸さんに視線を向けると、虚ろな目で私とイケメン弁護士を見つめていた。
「陸さん……」
半ば強引にイケメン弁護士の腕をすり抜けベットに駆け寄った私は、まだ少し顔が浮腫んでる陸さんの頬をゆっくり撫でる。
「傷……痛む?」
陸さんは小さな声で「……大丈夫だ」なんて言ったけど、全然大丈夫そうじゃない。
「ごめんね。それと、有難う」
イケメン弁護士が居るのも忘れ点滴をしてる陸さんの手を両手で包みソッと頬擦りした。
「鈴音が無事で……良かった」
辛いはずのに、一生懸命笑顔を作ろうとしてる陸さんの優しさに胸が締め付けられる。
「それと、もう一つ、陸さんに謝らなきゃいけないことがある……チビちゃんのこと、ごめんね。
私、頑張るから。今度は頑張ってチビちゃんの面倒ちゃんと見るから」
でも陸さんは「無理すんな。チビはユミちゃんに任せとけ」って言って笑う。
やっぱり私じゃ頼りないのかな……



