その時、頭に浮かんだのは、イケメン弁護士のスマホに表示された"菜月"という文字とリビングで見た写真。
もしかして、私が子供の頃出会ったあの時の三人は、菜月ちゃんとイケメン弁護士。そして……陸さんだったの?
「そんな……そんなことって……」
あっ!!確か、陸さんとイケメン弁護士はいとこだったよね?菜月ちゃん兄妹と、もう一人の男の子もいとこだって言ってた。
じゃあ、陸さんとイケメン弁護士のどちらかが菜月ちゃんのお兄ちゃん?
でも、もしそうだったとしたら、どうして陸さんはそのことを私に言わないんだろう……別に隠すようなことじゃないのに……
うぅん、陸さんだけじゃない。イケメン弁護士もそのことを私に知られたくないみたいだったし……
隠さなきゃいけない何かがあるんだろうか?
「鈴音っち、ボーッとしてどうかした?」
私がボンヤリしてる間に、すっかり入院の準備を済ませてくれたユミちゃんが不思議そうな顔をしてる。
「あっ……うぅん、なんでもない」
「そう、じゃあ、もうお風呂入って寝たら?今日は疲れたでしょ?それに明日から病院だし……」
「うん……そうだね。そうする……」
チビちゃんはユミちゃんが見てくれると言うので、お言葉に甘えてお風呂に入り、ドライヤーもそこそこに半乾きの髪のままベットに潜り込む。
今日は色んなことが有り過ぎて、ホントに疲れた……
さっきのキーホルダーのことが気になるけど、もうダメだ……何も考えられない……
襲ってきた睡魔には勝てず、数秒後には夢の中に居た―――



