「それ、どういう意味ですか?」
イケメン弁護士の偉そうなもの言いにカチンときた。
「言葉通りの意味ですよ。これ以上、鈴音さんと陸が一つ屋根の下で暮らすのは好ましくない。何かあったら困りますし……」
「何かあったら……?」
「いいですか?鈴音さんと陸は絶対に……何があっても男女の関係になってはいけないんです。まさか、もう……?」
般若のような怖い顔で睨まれ一瞬、言葉に詰まる。
「バ、バカなこと言わないで……私と陸さんはそんな仲じゃあ……」
「ないと言うのですね?」
「もちろんです!!」
陸さんに口止めされてるから認めるワケにはいかない。
「なら、いいんです。じゃあ、チビをお願いします。私もシャワーを浴びてきますから」
ホッとした顔で立ち上がったイケメン弁護士に私は堪らず叫んでいた。
「どうしてですか?どうして私と陸さんは付き合っちゃいけないの?」
再び彼の目が鈍く光り私を凝視する。
「鈴音さんが理由を知る必要はない。陸が心得ていればそれでいいんです……。だが、あえて言うなら……血ですね」
「……血?」
「そう、鈴音さんと陸の血が混じることは許されない……」
血が混じることは許されないって……「どういうこと?」
でもイケメン弁護士は私の質問には答えず―――
「陸があの家を出て行くか、鈴音さんが引っ越すか……早急に決めないと……」と独り言のように呟きリビングを出て行ってしまった。
何言ってんの?陸さんと離れるなんて冗談じゃない!私はあの家から引っ越さないし、陸さんを追い出したりもしない!
そんなこと言うイケメン弁護士なんて大嫌い!!



