そこから先は、甘くて妖しいでんじゃらすゾーン。【完】


でも、よりにもよって、陸さんやユミちゃんが居ない時にこんなこと……私、どうしたらいいんだろう……


なんとか火事現場の検証に立ち会い気丈に振る舞っていたが、もうダメ……心細くて泣きそう……


そんな私が今、頼れるのは一人だけ。イケメン弁護士だ。泣きながら電話をすると彼は直ぐに来てくれた。


「弁護士先生……私、怖い……」


私の話しを聞いたイケメン弁護士は「もう大丈夫ですよ」と言って、包み込むようにソッと肩を抱いてくれた。


「とにかく、鈴音さんを一人でここに置いていく訳にはいかない。私のマンションに来なさい」


言われるまま彼の車に乗りイケメン弁護士のマンションに向かう。


さすが弁護士。以前、私が手違いで10日間だけ住んでた高級マンションにも負けず劣らずの高層マンションだ。


家具はモノトーンで統一され、いかにも彼らしい落ち着いた雰囲気の部屋。


広いリビングのフカフカのソファーに座り、イケメン弁護士が入れてくれたミルクティーを飲みながら部屋をグルリと見渡していると、突然彼が立ち上がりチェストの前に立つ。


「どうかしました?」

「あ、いや……なんでもない。それを飲んだらシャワー浴びてスッキリしなさい。チビは私が後で風呂に入れてあげますから……」


そう言いながら後ろ手で何かをまさぐっている。


一瞬、何してるんだろう?と思ったが、特に気にもならなかったから、あえてそのことには触れずお言葉に甘えてシャワーを浴びることにした。


でも、どこも綺麗に整理整頓され生活感が全く感じられない。いいことだけど、私にはそれが息苦しく思えてしまう。


やっぱ、イケメン弁護士より陸さんと居る方が落ち着くな……