そこから先は、甘くて妖しいでんじゃらすゾーン。【完】


――――白々と夜が明け、カーテンの隙間から柔らかな朝日が差し込み陸さんの寝顔を照らしてる。


ほとんど眠れないまま朝を迎えた私は、まだ少し痛みが残る下腹部を擦りながらベットから起き上がった。


「陸さん……おはよう」


彼とチビちゃん起こさないように小声で呟き微笑み掛ける。


陸さんの部屋で一夜を過ごしたということがなんだか夢のようで……でも、この腕に抱かれたのは、まぎれもない事実……


そうだ!今日は私が朝ご飯を作ろう。大好きな陸さんに食べてもらいたいから……


満ち足りた気持ちで陸さんの部屋を後にし、厨房に向かう。


けど、すっかり健気な女の子に変身したのはいいが、勝手が分からないキッチンに悪戦苦闘。鍋を一つ探すのも一苦労だ。


もたもたしていたせいで、味噌汁を作ったところでユミちゃんが起きてきてしまった。


「あれ~?鈴音っちじゃない!もしかして、朝ご飯作ってるの?」

「あ、はい、おはようございます。でもフライパンがどこに有るか分からなくて……」

「もぉ~フライパンなんてどうでもいいよ~!で、どうだったの?陸君とちゃんと出来た?」


目をギラつかせたユミちゃんが興味津々って感じで聞いてくる。


「えっと……一応、無事に初体験しちゃいました」

「うほーっ!!やったね!鈴音っち~」


まるで自分のことのように飛び上がって喜んでくれるユミちゃんを見て、改めて女の友達っていいな~って思ってしまう。


「ありがとう。ユミちゃんさんのお陰です。なんてお礼を言っていいか……」

「何言ってんの!!初めっから両想いだったんだもん。そうなるのは当然のことだったんだよ~。あ、そうか!だから朝ご飯作ってたんだねー。やだぁ~鈴音っちったら可愛い」


恥ずかしくてまともにユミちゃんの顔が見れない。でも、とっても幸せな気分だった。