そこから先は、甘くて妖しいでんじゃらすゾーン。【完】


「力むと余計痛いぞ。深呼吸しながら体の力抜け」


冷静な陸さんの声が聞こえる。今、彼は女を抱く悦びなど感じていないだろう。どうしたら私の苦痛を和らげることが出来るか……そのことばかり考えているはず……


心配そうなその顔が証拠だ。


「ごめんなさい……私……」

「バカ!謝るな。俺は今、最高に幸せなんだから」


その言葉が、まるで魔法のように体を貫く痛みを消していく……


「私も……幸せです」


あなたが初めての人で本当に良かった。私は世界一の幸せ者です。


遠慮がちにゆっくり動く陸さんの体を抱き締めながら、私は何度も心の中でそう呟いたんだ……




「―――で、処女喪失の感想は?」


終わった後、ずっと腕枕をして私を抱いてくれてた陸さんの第一声。


「よく分かんないですけど、なんか大人の女性になった気分です」


恥ずかしくて陸さんの胸に顔を埋めそう言うと、彼は沈んだ声で「……そうか」とため息を漏らした。


そんな態度を取られると不安になる。


「私の気持ちはさっきと変わってません。後悔なんてしてない……けど、陸さんはどうなの?後悔してる?」


探るように聞いてみたが返事がない。


「陸さん、聞いてます?」

「……あぁ、聞いてる。覚悟を決めてお前を抱いたんだ。後悔はない。でも、俺達がこうなったってことは、ユミちゃん以外誰にも言わないでくれ。特に宅磨には……」


やっぱり、イケメン弁護士には秘密なんだ……


「いつかその理由を聞かせてくれますか?」

「いつか……な。その時が来たら……」


"その時"という言葉に何かえたいの知れない恐怖を感じ、ゾクリと寒気がした。


「それより、あのデカパンじゃなかったな。すげーエロいパンツだったからめっちゃ興奮したよ」


とっても嬉しそうな陸さんを見て私は苦笑い。


「あ、そ、そうですか……それは良かったです」


取り合えず作戦成功ってことか……