そこから先は、甘くて妖しいでんじゃらすゾーン。【完】


勝負パンツのフンドシ風ヒモパンを身に付け、10時までユミちゃんと喫茶店で過ごした。


「ユミちゃんさん、このパンツ食い込んで気持ち悪いです……」

「あらそう?でも直ぐに脱ぐんだから問題ないよ~」


直ぐ脱ぐか……その言葉を聞き、余計に緊張してきた。もうどうにかなりそう……


「鈴音っち、リラックス!」

「わわわ分かってます」


いよいよ時間になり、コソ泥みたいに足音を忍ばせ陸さんの部屋へと向かい汗ばんだ手でドアのノブを回す。


ユミちゃんが言っていた通り電気は消えていて、部屋の奥にあるベットからは小さな寝息が聞こえてくる。


ゴクリと生唾を飲み込むと騒ぐ心臓を手で押さえながらベットの横に立ち陸さんを起こさないようにソッと掛け布団を捲り上げた。


え~い!ここまできたらヤケクソだ!パンドラの箱をこじ開けてやる!!


勢いよく布団の中に潜り込み無我夢中で陸さんの背中を抱き締める。すると彼の温もりが伝わってきて微かにいい香りがした。


けど、あれ?あれれ?


熟睡してるのか?陸さんは無反応。ピクリとも動かない。


想定外だ……どうしよう……


途方に暮れ焦り出した時、シーンと静まり返った部屋に陸さんの低い声が響いた。


「ユミちゃん、今日はこのまま寝てくれ……」


……えっ?


「鈴音には、俺とシたことにしといて欲しいんだ。それと、一方的で悪いが、セフレも解消してくれ」


……ええっ?シたことにしてセフレ解消?


「勝手なこと言ってすまない。そういうことだから……おやすみ」


おやすみと言われても困る。私の決意はどーなるの?