一人モヤモヤ考えていると、司君の周りにはあっという間に男の子や女の子が集まっていた。 司くんは私といるときだけ、無表情で無口。 だから、他の人には笑った顔や怒った顔、拗ねた顔とかもしている。 分かっているのに、そのたびに胸が痛む。 「つ、司く――……」 「ね、司!今日帰り度っか寄らない?」 ほら、司君に届けたい私の声は、簡単にかき消されてしまって、司くんには届かない。