・・・目が覚めた私は、何とか二日酔いは免れた。

その代償は・・・

「おい、綾瀬、毎日毎日遅刻ってどういう事だ!」

…課長の激だった。


「すみません!すぐ仕事に取り掛かります」

そう言った私は素早くデスクに座り、仕事を始めた。

毎日同じことの繰り返しなので、

先輩たちは、笑ってスルーしてくれている。

ありがたいのだけど、直さなきゃと思う毎日・・・


「二日酔い、大丈夫?」

そう言って薬を差し出した歩。

「ハハ・・・大丈夫でした…」

そう言って笑った私。


「昨日より、なんだか元気そうね?

皆で騒いだのが良かったのかしら?」

「・・・そうかもしれません」


…そうなのだ。昨日より、はるかに心が軽い。

これも課長の提案のおかげかもしれない。


「今日と明日頑張ったら、お休みだから張り切っていきましょうね」

「はい、もちろんです」

そんな私たちを、課長はフッと微笑んでみていた。