【新】俺様社長の溺愛

「全く、お前ってヤツは・・・

万が一に備えて、一人では行動するな・・・

誰でもいい、気のおける人の傍にいろ・・・

オレも、極力傍に入れるような仕事内容にする。

秀人に頼まれたしな、お前のナイト役」


「・・・秀人が?」

私の言葉に深く頷く。


「やっと大事な人が手に入り、おまけに、お腹の中には、

宝物がいるんだ。守りたくなるのも分かる・・・

犯人に、言いたい事があるなら言えばいい・・・でもな?

絶対無茶だけはするな、いいな?」


「・・・はい」

「・・・その書類、どこの課だ?」

「企画課です」

「・・・一緒に行くからな」

「そんなに、心配しなくても」


「…うるさい、行くぞ」

私の手から書類を奪うと、一歩先を歩き出した安西課長。

…私はその後ろをそそくさとついて行った。