【新】俺様社長の溺愛

…日に日に、少しずつ出てくるお腹。

そろそろ職場の皆にばれてもおかしくないくらい目立ってきた。


…産休まであと一か月。

秀人に言われていた。

安西課長は、私の事を知っていると。

そして、歩さんも、知っているから、すべての私の仕事は、

受け継いでくれると言ってくれていた。



「これ、企画課に持って行ってきます」

歩さんに一声かけ、私は階段へ。

ゆっくり歩いていると、


「貴女、妊娠してるの?」

「・・・え?」

突然の問いかけに驚き振り返ろうとすると、

その声の主が、私を押し、私は階段を落ちそうになった。


…一瞬の出来事に、私は何もできなかった。


…お腹の子供が、一体どうなってしまうのか、

その事だけが脳裏にあった。