【新】俺様社長の溺愛

「あぁ、好きだよ。好きで好きで好きで・・・」

「・・・安西」

安西の言葉に顔が険しくなる。

・・・その顔を見た安西は、ニヤリと笑った。


「今までは本当に奪い去るくらい好きだった。

でも今は、その感情はほとんどない」


「・・・」

安西の言葉に目を丸くさせると、ハハッと笑われてしまった。


「そりゃあ、本気で好きになった相手だしな。

諦めきれてはないよ。でもな、お前の事を、色々聞いてたら、

愛の大きさってやつが、あまりにも違い過ぎでて、

オレじゃあ、到底かないっこないと思った。

綾瀬と、秀人は、お似合いだ。…絆だって、誰にも負けない。

だから、オレの事なんて気にする事ない・・・

お前の大事な姫を守り抜くナイトくらいで十分だ」


その言葉に、返すこともなく、黙って安西を見つめる。


「おいおい、そんな顔してないで、仕事に戻れよ。

オレも、そろそろ仕事に戻らないといけないから」


「・・・あぁ、そうだな。長々と悪かった。

…愛海の事、頼む」

「了解」