【新】俺様社長の溺愛

「愛海が危ない」

「・・・なんだって?」


「オレの所にこんな物があった」

封筒を安西に押し付ける。

安西はそれを受け取ると、中身を出し読んでいく。


「…これを信じるのか?」

「もしもの為だ。…愛海のお腹には、オレの赤ちゃんがいる」

「?!」

・・・安西はまだその事を知らなかった。

これを期に、知らせるべきでもあった。

もう少ししたら、産休に入らせなければならないし。


「…両親は認めてるのか?」

「認めてくれたよ。今は孫の誕生を待ちわびてる」


「…お前、あちこち、綾瀬の事で走り回ってたもんな」

「・・・なんで」


「オレの親も、だてに北条の重役やってないぞ」

「・・・そうだったな」


「…綾瀬の事は心配するな。オレが目の届く所に置いておく。

産休に入るまでは、しっかり守ってやるから。

それに、綾瀬の先輩にも、一言声をかけておくよ。

綾瀬の事を凄くかわいがってるから」


「すまない」

「…オレにとっても綾瀬は大事な奴だからな」

「・・・安西、まだ愛海の事」