【新】俺様社長の溺愛

「それはすべて、愛海さんのおかげですか」

「・・・」

西島の言葉に微笑む。

…オレが変わったのは、もちろん愛海のおかげだ。


「社長も、パパになるんですから、

これからもっと頑張ってもらわないといけませんね。

もし男の子だったら、この会社を継いでもらわなくちゃいけませんしね」


「・・・気の早い奴だな。

赤ん坊は、まだ愛海のお腹の中だって言うのに」

そう言うと、西島は笑った。


…社長室に戻った俺たち。

ドアを開けようとしたら、ドアに封筒が挟まっていた。

その封筒を、西島が拾い上げる。

『北条社長様』

そう書かれていた。


「…社長、中身は見ずに捨てますか?」

「…いや、中身を見てからでもいい。ただの手紙だろう」

そう言ってそれを受け取り、社長室に入る。

デスクに戻り、座ったオレは、それを開けて中身を見た。