「まぁ、私たちが勝手に言ってた事だし、

秀人や愛海が、もし違う人を選んでも、

それはそれでよかった…でも、私たちの夢が、

現実になったんですよ？こんなに嬉しい事はないわ。

きっと愛海のお母さんも、天国で喜んでる・・・

…だから、何の不安を持つ事もないわ。

秀人の事、宜しくお願いね、愛海」


「・・・はい」


「秀人も、愛海を、うんと幸せにしてあげるのよ？

愛海は大事な大事な娘ですから」


「・・・もちろんです」


「お父さんも、もう、２人の邪魔はしないで頂戴。

次にそんなことしたら、離婚ですから」

「…母さん」

どうやら本気で言ってるお義母さんの言葉に、

お義父さんは困っている。


「父さんって、母さんの尻に敷かれてたんだな。

亭主関白だと思ってたけど」

秀人はそう言って笑った。

お義父さんは、困ったように頭を掻いていた。

皆を見て、私は幸せ者だなと、改めて思った。