【新】俺様社長の溺愛

「…見合い相手は?」

「それも、今日で、終わらせる・・・そうですよね。

神村さん、カーテンの向こうにいるんでしょ?」



…静かにカーテンが開く。


・・・そこには、涙目の、神村順子がいた。


愛海は驚いて、起き上がる。


だが、まだ体調が悪くふらつき、オレは、サッと、

愛海を抱き寄せた。


それを見た神村順子の顔が歪む。


「私が愛海さんのように同じ状況に置かれても、

貴方は、同じことをしてくれますか?」

神村順子の言葉に、首を振る。


「申し訳ないが、しない。

オレにとって、大事なのは、愛海、ただ一人だから」


オレの言葉に、神村順子が涙を流している。

それを見た愛海は、困っている。


「私はこんなにも、貴方を愛しているのに」

「オレは、貴女を愛していない」

・・・納得できないか。