「たっだいま~~♪」
家には、お母さんとお父さんとお姉ちゃんがいる。
「莉奈、どうした?そんなハイテンションで、なんかあった?」
やばい、お姉ちゃんには言いたくない。
「いや~今日ね、麻由香とクレープ買った時に、サービスでクリームたっぷりにしてもらったの」
なんか、あきらかに嘘と分かるような隠し方だ。
でも、こんな私がドキドキするような出来事があったなんて、言えない。
「え、いーなー♪」
なんとかバレなかった。
いや、バレてたのかもしれんない。気を使って、気づいてないふりでもしてるのかな。
もし、そうだったら、恥ずかしすぎる。
これが恋なのか?
これが、好きなのか…?
考えるだけで、顔が赤くなるのが分かった。
この日は、あの蓮斗って人が頭から離れなくて、ずっと考えながら寝た。
