「奏太!」

奏太も、周りの女の子達も
一斉にに私の方を見る

奏太は、冷たい視線を
私に送る

「何」


声も冷たい

「あっ…えっ…と」

言え!言うんだ、私!

「用が無いのに呼ぶな」

奏太は冷たい口調で
そう言って、また
女の子と話し始めた

その時私の中で
何かが切れた。

今だったから言える気がする


「奏太」

私は奏太の前に進んだ

“パァン”

私は奏太の右の頬を
叩いた。

「ってぇなぁ。何すんだよ」

「それは、私が今まで傷ついた分。本当は、まだまだ足んないけど、それで許してあげる。」

「何だよ。いきなり。」

口調は、相変わらず
冷たいまま。




「ねぇ、奏太」