裕二はそっと私の両手を包んだ。
『えっ?』
『美咲とは別れたんだ。』
別れた?なんで?
『ど…うして?』
『加恋に俺は美咲に騙されてるって言われたから。』
『そんな…。』
『ごめんな?なんか美咲を失うかと思うと美咲を責めたお前がとても憎くおもってひどいこと言っちまった。』
『……ははっ。今更?ってか今言ったって現実の私には届かないよ。』
『ごめんな。』
『だから…私は悪者なの!生きてる意味ないの!!』
『そんなこと…ない!』
『は?そーゆーことだから見捨てたんでしょ?』
『っ!それはさっき説明した通りなんだ。』
『ねぇ。知ってる?私がまた生きたいって望まない限り、現実の私は絶対に目を覚まさない。』
『そんなっ!』
『私はもうこの世界から出たくないから。』
『俺はまた絢と笑いたいのに…』
『それなら私を納得させることね?』
『わかった、とにかく今日は帰る。』
『んっ。』
『じゃあな』
『ん。』
良かった。帰ってくれた。
別れたんだね。私のために。

