『ーーや?』
『絢っ!!お願いっ!目を開けてっ!』
誰かに呼ばれてる…。
起きなきゃ。
んっ…。
私はゆっくり目を開けた。
目の前には、愛お姉ちゃんと爽太さん、そして…、裕二の姿があった。
『絢っ?』
1番最初に愛お姉ちゃんが口を開いた。
『絢っ!!痛いところはないか?』
次に裕二が口を開いた。
『だっ…大丈夫。』
私は裕二の質問に答えた。
『良かったぁ。』
『絢ちゃん、一体何があったんだい?』
『えっと…、裕二の推測どうり、結城さんは美咲ちゃんの従兄弟でした。
私、殺されそうになったんだけど、ちょっと話をしたら、美咲ちゃんと話す気になったみたいで。
でも玄関から外に出た瞬間に……、
結城さんが…、撃たれたの。』
『だから、あんなに血がいっぱい広がってたのか。』
『それから結城さんを撃っただろう人物が私を撃とうとして来て、だから私結城さんに覆いかぶさったんです。』
『それで俺が絢が撃たれそうになってるのを見て助けたってところか。』
私はコクンッと頷いた。

