好きになっちゃダメですか?





コツッ…、コツッ…。

えっ…?何で足音が…?

私はゆっくり顔を上げた。

すると結構近くに結城さんを撃ったであろう人物がいた。

銃を握って不気味に笑っている。

そして…、その銃を私の方に向けた。

裕二…、ごめんね…。

もう…、お別れかもしれない。

私は結城さんを守りたくて結城さんに覆いかぶさった。

嫌だよ…、まだ死にたくないよ。

銃を持った人がゆっくりと引き金を引く…。

私はギュッと目を瞑った。

でも…、いつまで立っても痛みは訪れなかった。

その代わりにドスッという鈍い音が聞こえて来ただけだった。

私はゆっくり目を開けた。

すると目の前には私の大好きな人の背中が…。

そこで私は意識を失った。