私は昼食が終わってしばらくしても、何にも起こらないから、油断していた。
そして午後3時ぐらいのコト、結城さんがお菓子とお茶を持ってきてくれた。
私はそれを何も疑わずに食べてしまった。
そのとき、結城さんが恐ろしい笑みを浮かべているのも知らずに。
そのお菓子を食べた後私は少しだけ眠ってしまった。
そしてしばらくして、何か金属音が聞こえたから、目が覚めた。
まだ少し寝ぼけていて思考も半分も回ってなかった。
でもそんな私でも分かった。
結城さんが包丁をといでいた。
私は恐ろしくなってゆっくりゆっくり扉のところに行って、扉に手をかけてゆっくり回し出ようとしたら…。
『何しているのですか?』
『えっ…?』
右手には鋭く光る包丁が握られていた。
それをこっちに近づけてくる。
『いっ…、いやあぁっ!!!』
私は悲鳴を上げながら走った。
とにかく逃げ切ろうと必死だった。
今は…、午後5時ぐらい。
爽太さんと愛お姉ちゃんは今日は帰らないって言ってたからまだ最低2時間はある。
ずっと屋敷に居たら絶対に逃げ切れない。
とりあえず、外に出よう。
私はそっと玄関へ向かった。
私はドアノブを握り回そうとした、でも壊されていて、回らなかった。
どうしようっ!
このままじゃ殺されちゃう!!
私は何処かに隠れるコトにした。
裕二…、お願い!
早く帰ってきてっ…。
コツッコツッ…。
来た…。
お願い…、通り過ぎて…。
今の私の心臓は爆発しそうなぐらいバクバクしてる。
怖い…。
誰か助けて…。

