私は帰ってすぐに裕二に電話した。
『もしもし?』
『あっ!裕二?今日さぁあの人と逢ってたでしょ?』
『……は?』
『告白してたでしょ?抱き合ってたでしょ?』
『あっ…、ああ、そうだけど?』
『ねぇ…、どうして私がいるのにあの人に告白するの?』
『は?そんなの…、一つしかねぇだろ?』
『やっぱり…、裕二はあの人のことが…
好きなんでしょ?』
『ああ。』
『どうするの?』
『何が?』
『何がって…、私のことよ。』
『もちろん、別れ…『別れるなんて言わないよね?』』
『は?』
『裕二はちゃんと私が好きだったんだよね?』
『……。』
『だったら…、別れようなんで言わないで!』
『ゴメンけどさ…、正直お前に恋愛感情を持ったことなんて一回も無いんだけど。』
『えっ…?』
『俺はずっと絢一筋だし。』
『じゃあ、私は何だったの?』
『んー、まぁ付き合ってるフリをしてくれた人?』
『酷い…。』
『何で?』
『だって…、私裕二のコトが好きなんだよ?』
『……。』
無視…してるの?

